2010/04/29

お会いしてくれた方皆さんに感謝&平城京

4/22-27の期間、大阪の実家に帰った時、関西各地から同期の友が集まってくれました。忙しいなか本当にありがとうございます。時間の合間をぬって面会して頂いた先生にも感謝です。

4/27の帰路に就くまでの数時間、「平城京遷都1300年祭」をやっている奈良に立ち寄りました。再建された平城宮太極殿と朱雀門の間がメイン会場で、復元された遣唐使船などもあります。
太極殿は、創建当時の彩色で再現され、内部には玉座と大屋根の鴟尾(しび)が展示されているだけですが、とても美しいです。特に、天井絵巻と殿外周の色玉にまで配慮された手の込んだ仕事は、一見の価値があります。鴟尾など多くの金塗装と表現していいと思うのですが、その工程まで解説してある資料館は無料で入館できます。「金塗装」は、砂金を一旦「水銀」に解いてアマルガムにしてから、刷毛で塗り火を近づけて熱で水銀を蒸発させる。水銀中毒になりそうな工程ですが、考えた人はかなり凄いなぁと関心です。また、奈良時代、当時から玉としてガラスが製造されていたりした様子や、宮中の再現された食卓には、すでに色ガラスのグラスがあった事等、初めて知った事が沢山ありました。
会場では、多分有料なのだと思うのですが奈良時代の衣装を貸してくれるところがあります。男性は見かけませんでしたが若い女性が何人か見かけ何とも雅な感じです。いわゆるコスプレですが、中々趣向をこらして良いアイデアだと関心です。
一通り巡るには、4-5時間といった感じだと思います。スムーズに動けて半日は楽しめそうです。

朱雀門の会場淵を後にして、南下する事、徒歩20分程で、唐招提寺に再度行ってみました。私は、多分ここが奈良の中で一番好きな所かもしれません。華美ではなく荘厳という表現がぴたりと合う場所で、森に囲まれた境内は決して広い訳ではないのですが、とても落ち着くところです。今回は春。白藤の香りが漂い鶯(ウグイス)の鳴き声が響く庭は、その木漏れ日の中に居て時を忘れます。

帰路は伊丹から空路で東京行きなのですが、近鉄上本町からリムジンバスが出ているので、とても時間的に近いです。
そして帰宅してから気が付いた事がいくつか。「関西地区での宣伝の少なさ」です。東京では、各TVの情報番組などでも紹介されていたりするのですが、大阪に居たときには、殆どその宣伝に相当する情報番組などでの取り上げを見かけませんでした。大阪梅田近辺では、ガイド誌やパンフレットも置いていません。
灯台下暗し、私もそうでしたが子供の頃、関西にいる時は「当たり前にそこにある」事には、あまり関心が行かないのかもしれません。
関西在住の皆さん、関西の魅力ってとてつもなく沢山ありますよ。是非、GW奈良や京都へ電車と徒歩で近場の再発見をしてみては如何でしょうか?