2010/10/04

同期生活2

EverNoteとDropBoxの投稿で、やはりクラウドへのデータ格納には不安があるという意見は否めません。
実際GoogleDocsでは、保存した人以外にもURLを解析すると簡単に見る事ができるといった、事件というか制度という部分があり機密性の面で「クラウドへの不信」は、拭いきれない部分があります。
私自身も、「仕事上のデータは秘匿が必須」顧客の名前やロゴのイメージデータも公開されたネット上に置く訳には行きません。しかし、ファイル同期して、仕事への思いつきをプライベート時間からの参照、書き込みは、思いついた時に即時行っておきたいものです。(特に記憶力の低下した個人的事情もありますが、そういうところが普通の要望なのだと思います)
そんなこんなで、今、実際に使用しているのが、DropBox+TrueCryptの組み合わせです。
TrueCryptは、ファイル自体を暗号化するフリーソフトで、Windows/Mac/Linuxで共通に使えます。仕事でWin、家はMacという方でも何ら問題無く使えます。(生成するディスクフォーマットはFAT32にして限定する)
具体的にどう使うかですが、大体普通に仕事上のファイルでPowerPointやWord/Excelなどに10MB以上を頻繁に変更するはありません。その観点で独自の容量を設定して下さい。この数値をAとします。
そこで、セキュアなクラウド同期の基盤は、DropBoxです。そこに加えて、TrueCryptをインストールします、基本英語なので少し敷居は高いですが、常に英語の成績が2以下であった私が使える程度の英語力で理解できる程度のものですから、身構える事無く自然に使ってみてください。

<手順>
1.DropBoxの中に、TrueCryptを使って暗号化ファイルを生成(Create)します、容量をAのより少し多めにします。
2.AファイルをTrueCreyptを使ってドライブ(物理的な装置)の一つとして使用可能(Mount)にします。
 Windowsの場合、使っていない任意のドライブ名(X:とかY:)に割当します。
 Macの場合、マウントすると自動的にデスクトップにドライブ名として出現します。
3.普通に使用したいソフトウェアを使って、参照更新やコピーなどを行います。
 (ファイルやフォルダーはそのドライブ内で自由に使えます→階層化できる)
4.使用しなくなった場合には、TrueCreyptから除去(Dismount)します。

通常は、2以降の手順だけで問題ありません。たまに急ぎすぎるとファイル競合としてDropBoxの中に別ファイルが作られるという事もありますが、普通にのキーボードから入力する速度で操作する人には無縁の話しです。
これで、クラウド側(DropBox本体サーバー)に作製されるファイルは、A容量の任意の名前のファイルでかつ暗号化されているので、第三者に覗き見される心配は、恐らく数十年は安全性が担保されます。(B)
1.の段階で作製するファイル名に、XXXXX.exeとかYYYYY.dllなどの実行可能ファイル名を付けておけば、ウィルス感染を警戒する輩は、安易に開きません。
複数のメンバーで共有する場合は、同時アクセスしないように注意が必要ですが、個人レベルでは、最高に安全な同期構造が無料で構築できます。

Bについての見解ですが、恐らく現在の素数基準の暗号化技術が一発で解析できるレベルの技術というか理論が確立され実用化されるまでは、安全という意味です。もし、「リーマン予想」の証明が完了し、数億倍の計算能力のある「量子コンピュータ」が実用化されたら、安全とはいえません。その時は、Amazonや楽天、銀行決済業務も危機に立たされるので問題化すれば即、新聞ネタになると思います。

次回、「パスワード」の設定と管理方法に関して自分なりの実践方法を投稿してみようと思います。では。

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